2015年04月08日

オーパーツ。

場違いな工芸品。


ジャンク箱を漁っていたら、底の方からこんなものが出てきた。
発掘品
(画像左:比較用のABS20mm丸棒 右:発掘物)
なんだっけコレ? としばらく考え込んでやっと思い出した。
むか〜し使ったヘビーウエイト樹脂の残りだ!
ウレタンだかエポキシだかに金属粉が練り込まれたちょっと変わり種の注型用樹脂だった気がする。
そいつを型に流し込んで、余った分が勿体ないので手近に転がってたフイルムケースに流し込んだ奴だ。
(フイルムケース自体がもう若い人には何それ? なんだろうなぁ…)
その後色々漁ったが、その樹脂自体は見付からなかった。

底部
この樹脂はたしか東急ハンズで購入したはずなので、20年以上前のまだ自分が関東圏に住んでた頃のもの。
買ってすぐ使ったので硬化してからも20年以上経っているはずだがヒケや劣化は全く見られず、
フィルムケース内面を写し取った表面はつるつるピカピカ。
なかなか優秀な樹脂だったんだなぁ。
上部が抜け切れなかった気泡で白く濁っているが、そこから下には気泡は見当たらない。
金属粉が混ざっているせいか粘度が高く、かき混ぜるのに苦労した記憶がある。
そんなもんだから混ぜ終わった頃には液は気泡だらけで「あーだめだこりゃー」と思ったもんだが
硬化時間がアホほど長かったので硬化完了する頃にはすっかり泡は浮き上がって来ていた。

どれ、ちょっくら削ってみるか。
上層部
上面の泡部分をざっくり削ってみた。さすがに内部は細かい気泡が残っている。
金属粉のせいか樹脂自体の性質なのか、削る側から粉になっていってびっくりした。
硬いけど粘りがなくて脆い感じだ。

では底面はどうかしら?
下層部
あらキレイ。
気泡が全くありません。沈殿した金属粉に押し退けられたのかな?
粉を払って軽くペーパーを当てると金属光沢が出てきましたよ(冒頭画像)
あれ? これでマズルパーツ作ったら塗装剥げてもABSの黒い地肌が露出しないマズルになるんじゃね?

こりゃヘビーウエイト樹脂買い足さなきゃだわ! と慌ててネットを検索。
見つからない!? メーカーも製品名も覚えてないよママン! とんだオーパーツだよ!
もう製造してないのかそもそもメーカー自体がまだ存在するのかすら分からない……
金属パテという物はいくつか見付けたので、代わりにそれを買ってみることにします。


2015-4-8 17:14 追記。
断面図。
とりあえずこの素材でマズルパーツ作ってみるかー。 とカリカリ削っていたら
本当に最後の最後で刃がちょっと食い込んでバラバラになって吹っ飛んだ。 ぬあー!!?
焦って刃を送り過ぎた自分が一番悪いのだが、どうもこの樹脂脆すぎる。
完成して発火した際に割れて飛んで行くと危険なのでマズルに使用するのは断念。
でも未練がましく割れたパーツを銃口に挿してみる。 あーライフリングもテーパーも良い感じで彫れたのになぁ……
まぁいい練習台にはなったか。




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Posted by chow at 15:16│Comments(0)工作
 
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